遷延性意識障害の症状とは、どのような状態を言うのでしょうか?

交通事故のケガがもとで遷延性意識障害になると、意識不明の状態で長期間昏睡状態になります。

自分の意思で活動できないので、植物状態と呼ぶこともあります。

具体的には以下のような状態が遷延性意識障害であるとされています。

 

◇自力で移動することができない

◇自力で食べ物や飲み物を摂ることができない

◇排泄(尿と便)をコントロールできず失禁状態にある

◇意思の疎通ができない

(ただし、「口を開けてください」「手を握ってください」というような簡単な命令に反応することはある)

◇声は出すことはできても、意味のあることを言えない

◇目でものの動きを追うことができるが、それが何であるか確認することが不可能

 

以上のような状態が3ヶ月以上続いている場合、遷延性意識障害と認められます。

目が動いてものを追うのは意思表示ではないか、手を握ってというと手を握りしめるのは、言葉が通じるから意思の疎通ができている・・・というように、家族としては、遷延性意識障害の患者さんの病状をより良いほうにとらえたいと願うかもしれませんが、医学的な判断で、どこかで線引きすることで、後遺障害認定を受けて損害賠償金を受け取ることができます。

 

現実と向き合って、遷延性意識障害の症状について考えることも、将来の生活の安定には必要なことなではないかと思います。

 

遷延性意識障害の場合、入院期間の3ヶ月ないし6カ月が経過して症状が固定してしまうと、それ以上は良くならないのではないか、悪くなる一方ではないかと思われがちですが、良くなるということも考えられます

 

どうしても病院は閉塞状態であるため、患者だけでなく介護している家族も「変わらない症状」に対して、あきらめの気持ちを持ちがちになります。

そのため、遷延性意識障害でも、自宅介護を選択されるご家族もいます。

自宅の窓から見える四季の移ろいや、今まで生活をしていた自室に帰った安心感から、患者さんも少しずつ回復した事例もあります。

 

しかし、遷延性意識障害の症状から考えると、自宅介護は家族の負担が大きいのも現実です。

24時間誰かがそばにいなければいけないため、家族の全員が仕事についているのであれば、誰かが退職しなければならないかもしれません。

専業主婦の奥様が介護するとしても、収入の面での不安もありますが、小さいお子さんがいるのならば、そちらのお世話もしなければいけません。

 

ですが、遷延性意識障害の保険金の算定の際には、現在の患者自身の症状を重要視して算定されて、家族の負担や将来的な症状の悪化を鑑みていないことがほとんどです。

しかも、一度示談と言う形で保険金を受け取ってしまうと、症状が悪化したり家族の負担が重くなったりと状況が変わったからと言って、追加でもらうことは非常に困難となります。

 

そのため、保険金交渉を行う際には、遷延性意識障害の症状だけでなく、将来的な負担も見越した客観的な計算が必要となります。

これらの計算には複雑な計算式が用いられる上に、多種多様な加算要因が重なるため、一般にはしづらいと言う面もありますので、弁護士やライフプランナーとの相談が必要となります。

 

お悩みの事がありましたら、香川・高松の弁護士にご相談ください。

 

【合わせてお読みいただくとお役に立つ情報】

現状を維持するために大切な「3つの治療方法」とは?

在宅や病院で行われる、リハビリとは?

 

無料相談

ページの先頭へ