遷延性意識障害の自宅介護ではヘルパーは雇えない? 香川県観音寺市 B・W様

【質問】

1年前に祖父が交通事故で頭を強く打ち、遷延性意識障害の状態でいまだに入院中です。

父と母と私が手分けして祖父の病院に行ってはいますが、どうしても専業主婦の母が中心となってしまうため、母に負担がかかっている面があります。

 

保険の関係で3か月ごとに転院していますが、祖父の年齢が84歳と高齢なので転院先を探すのが大変である事と、年齢からも先が短いので祖父が生まれ育った香川県観音寺市内の自宅で介護した方が良いのではという話が出ています。

 

自宅で介護するのにあたり、父と私は会社勤めなので、父は全面的に介護を母に任せるつもりのようですが、母一人で遷延性意識障害の祖父の介護は無理なのではないかと思っています。

 

介護のヘルパーかせめて母の代わりに家事をするお手伝いさんを、週何回か使えばいいのではと言ったのですが、「お金がかかるから。」と父に反対されました。

「交通事故の加害者に、ヘルパーの費用を請求すればいい。」と言ったのですが、「家族の面倒を自分たちで見れないと言ってるようなものだろ!恥ずかしい!」と言って聞きません。

自宅で介護する場合、家族がいるとヘルパーを雇うことは変なのでしょうか?

 

【回答】

香川県観音寺市のB・W様、ご質問ありがとうございます。

 

遷延性意識障害に限らず、父母の自宅介護を簡単に考えているのは、圧倒的に男性の方が多いです。

なぜならば、自分が介護するのではなく、妻や子が介護することが当たり前の様に思っていて、どのような苦労をするか想像がつかないのです。

ある意味子育てに参加したことがない男性が、乳幼児のお世話の大変さが分かっていないのと同じです。

 

そのため、自宅介護をしたのはいいが、介護疲れで妻は疲労困憊で、苦労を知らない夫との仲が悪くなり、妻が倒れてから初めて介護を夫がして大変さが分かるも、愛想を尽かした妻が別居したり熟年離婚を言い出したりして、家族が崩壊ということもよくあります。

 

香川県観音寺市のB・W様が提案するように、介護や家事のヘルパーを上手に利用して、一人に過度に負担がかからないようにするのは非常に良い方法です。

交通事故で遷延性意識障害となり介護ヘルパーが必要な場合には、その費用を加害者側に請求することができます。

また、家族のみで介護する場合でも介護手当を請求することができますので、忘れずに請求するようにしましょう。

 

今回遷延性意識障害となった祖父は84歳で、老い先短いと思っているかもしれませんが、厚生省発表の84歳の平均余命は6.5歳で、データ通りならば6.5年介護をしなければいけません。

無理のない介護プランを考えるためにも、弁護士に相談されることをお勧めします。

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